ポリ袋の有料化に伴うエコバッグの需要増加とオリジナル製品の作成について

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法律の改正によって2020年からすべての小売店においてレジ袋として用いられるポリ袋が有料化されました。使い捨てによる資源の無駄遣いを減らすことを目的としたもので、何度でも使用できるエコバッグを普及させる狙いもあります。

暮らしの必需品とも言えるエコバッグの扱い方やオリジナル製品を作るメリットについて学びましょう。

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買い物袋にポリ袋が多用された理由

ポリ袋は買い物の際に小売店が無料で提供する物というイメージがありましたが、日本で買い物袋としてのポリ袋が普及したのは1960年代頃とされています。それ以前は現在のエコバッグの原型とも言える、竹製の買い物かごが広く普及していました。

しかし、女性の洋装が流行すると買い物かごに衣服やストッキングが引っかかってほつれてしまうトラブルが増加しました。そのような状況の中で衣服の生地を傷つけない素材の買い物かごが求められるようになり、その結果としてポリ袋が採用されるに至ったのです。

当初は果実を採取する際に用いる使い捨ての袋をそのまま使っていましたが、製造コストが低く大量生産が可能なことから多くの小売店で採用されました。また、衛生管理の面から見ても使い捨てのポリ袋は優れていると高く評価されました。

従来の買い物かごは種類に関係無く、購入した物をまとめて収納する使い方でした。その買い物かごを何度も繰り返して使うと汚れが溜まり、不潔な状態になってしまいます。特に生鮮食品をそのまま入れてしまうと質が大きく低下するおそれがあることから、安全な食生活を営むうえでも使い捨てのポリ袋は重宝されました。

買い物袋として使った後は残飯などのごみを入れる袋として用いるケースも少なくありません。その点もポリ袋が急速に広まった理由のひとつと言えるでしょう。

便利な一方で環境破壊や資源の無駄遣いが問題視される

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利便性の高さから買い物袋としてのポリ袋の需要は世界規模で広まったものの、その一方で重大な環境破壊や資源の無駄遣いが明るみになった事実は無視できません。環境破壊については石油製品に多く見られる、いつまでも分解されずに形を保ち続ける点が挙げられます。

木材や紙、金属などで作られた物は程度の差はありますが、年月が経過するほど劣化して遂には完全に分解します。しかし、ポリ袋のような石油製品は経年劣化がほとんど起こりません。ポリ袋については土に埋めたり海水に浸したりしてもその形状はいつまでも損なわれません。

そのため、植物の成長を妨げたり、海洋生物がエサと間違えて飲み込んでしまう事態が頻発しました。ポリ袋は石油から作られていますが、大量生産による資源の無駄遣いも問題視されました。一枚当たりの石油消費量は微々たるものですが、万単位での大量生産が当たり前なので必然的に石油を多く消費することになります。

また、初期のポリ袋は石油を精製する際に生じた副産物から作られていましたが、買い物袋としての需要が増加してからは市場のニーズに見合う数を作るために精製前の石油から作るようになったのです。そのため、副産物の再利用という名目が失われてしまい、ポリ袋を作るほどに石油が減少する事態に陥りました。

ポリ袋の再加工は非常に困難でコストもかかることから使用済みのポリ袋は燃やして処分するのが普通でした。しかし、低温での燃焼によって有害物質が発生する可能性があることが判明し、世界規模でのポリ袋の規制が求められるようになったのです。

エコバッグの需要が増加した背景にはポリ袋の普及に伴う環境問題があったと言えます。

ポリ袋の規制方法やエコバッグの賢い使い方

世界規模で広まったポリ袋をすべて使用中止にすることは非常に困難であることから、地域ごとに異なった方法でポリ袋への規制が設けられました。日本においてはポリ袋の問題点が指摘されて以降、一部の小売店でレジ袋の有料化が行われましたが、あくまでも小売店の自主的な協力に留まっていました。

これは当時の日本にはポリ袋の製造や使用を規制する法律が存在しなかったのが理由です。エコバッグも販売されてはいましたが、小売店から無料で貰えるポリ袋が使いやすくて便利というイメージが根強く残っていたこともあり、決して多くの人に愛用されているとは言い難いのが実状でした。

しかし、2020年に法律が変わってレジ袋として使うポリ袋が完全に有料化されました。その結果、何度でも使用できるエコバッグの利便性が見直され、需要が大きく増加するに至ったのです。実用品としての枠組みを超え、個性的なデザインのエコバッグが多数販売されています。

エコバッグは大きさや素材が様々なので、用途別に使い分けるのが賢い扱い方と言えます。保冷剤を入れることができる物や頑丈な生地で作られた物もあるので、傷みやすい生ものや角張った固い物を入れるのに役立ちます。

販促品としてのエコバッグの利用について

エコバッグは何度も繰り返して使う物なので効果的な広告媒体としての側面も併せ持っています。従来のレジ袋も小売店の店名などが印刷されている物が多く、広告としての効果は非常に高いと言えるでしょう。店名以外にも宣伝したい商品やサービスの名前、さらには人名や地名などをアピールする際に活用できます。

エコバッグはレジ袋ほどではないものの製造コストが低いので、安価な販促品として活用することが可能です。事業の立ち上げやイベントの開催など、多くの人に知ってほしい情報がある際にチラシの代わりとして配布するなど様々な使い方があります。

自分でエコバッグを作る際の注意点

様々なデザインのエコバッグが出回っている中、自作のオリジナルエコバッグを使うのもおしゃれと言えます。他には無い個性的な作りのエコバッグは魅力的ですが、その一方で実用性を疎かにしてはいけません。エコバッグは購入した物を一時的に収納する物なので、作りが頑丈であることが何よりも重要です。

生地の素材にこだわる他、持ち手部分の強度にも十分に注意する必要があります。ポリ袋が普及したのは大量生産が可能なだけではなく、引っ張りに強い性質があったためです。購入した物品の重さに耐えられるだけの強度を持たせることが自作のエコバッグを使いこなす条件と言っても過言ではありません。

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環境保護への取り組みと使いやすさにこだわることが大切

ポリ袋の有料化に伴ってエコバッグが普及していますが、なぜポリ袋が有料になったのかを無視してはいけません。また、エコバッグを使う際は見た目の良し悪しだけではなく、大きさや強度にもこだわります。使い捨てのポリ袋に替わって何度も用いる物なので、利便性の高さを重視することが重要です。

買い物のお供に最適な一品を選ぶことで長く愛用することができます。